ドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic acid)
80-90年代のころに神経系に多く存在する事がわかり頭を良くするものとして一躍有名になった。
エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid)
60-70年代のころにイヌイットに冠状動脈疾患が少ないことで注目され、その後「血液サラサラ」とかのキャッチコピーで大ヒット。
どちらもω-3脂肪酸やα–リノレン酸としてTVでもバンバン宣伝し未だに人気は衰えません(笑)
神経組織(脳)にあるとのことでDHAは血液脳関門を突破できる数少ない成分のひとつとなっています。記憶、学習に関係する海馬に集まり脳を活性化させるとされています。 また、血液網膜関門も突破するため、視力をよくするとも言われます。網膜中の脂肪の40%~60%はDHAであるようです。
よくセットで扱われるEPAは血液関門を突破できないので目にも神経系へも入ることがありません。しかし、体内でEPAからDHAが作られるので、EPAも取りましょうという話になってきます。DHAを直接とっても血中濃度はほとんど変わらないためにあまり効果がないとも言われます。食べるならEPAを取ってDHAを体に作ってもらう方がDHA直接摂取による未知の害を受けずに済みそうです。
このDHAは睡眠にも影響を与えている可能性が記事になっていました。DHAの吸収に関わるFabp7という遺伝子に変異のある人(実験ではマウス、ショウジョウバエ)は中途覚醒(寝てる時にめざめてしまうこと)が起きやすいそうです。
つまり、遺伝に変異がない人ならDHAが脳にあれば中途覚醒しないかも?!ということです。 これは臨床家として本当かどうかとても気になります。 今後の実験成果に期待です^^